滋賀県獣医師会 ペットを飼う皆様へ
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ペットを飼う前に

ペットを飼う前に物言わぬ動物を飼うということは、人間の子供を育てる以上に世話のかかるものです。かわいいからと衝動買い(飼い)せず最後までしっかり面倒をみるという強い覚悟が必要です。

動物を飼いたいと思った時、もう一度次のことを考えましょう。

自分にあった動物、自分の家庭にあった動物を飼う

ペットを飼う前に人にはそれぞれの生活スタイルがあり、また性格や体力も違います。動物にも種によって様々な特徴があります。
飼う動物を選ぶには、決して流行や見た目だけで決めず自分にあった動物をよく理解したうえで選びましょう。
初めて動物を飼う時はどんな動物が自分にあうかわからないこともあると思います。そんな時は、動物を飼う前に動物病院にご相談ください。あなたにピッタリの動物をご提案できると思います。


動物病院に来られる飼主さんの中には「どうしてそんな犬を飼うのか?」と首を傾げたくなることがしばしばあります。

60歳代と思われる女性が「うちの犬はすごい食欲で、落ちている他の犬のウンチまで食べる。どこか悪いのでしょうか。」と大型犬の診察に来られました。
診てみると生後8ヶ月の大型犬は哀れなぐらい痩せていました。話を聞いてみると飼主の女性は以前から手首に腱鞘炎があるらしく「これ以上犬の体重が増えて力が強くなると手首がダメになりそうなので食事を制限している。」ということでした。検査の結果病気ではなく、ただ単に食事量が足らずお腹が空いていただけでした。

誰が聞いてもおかしな話です。大型犬は力の強い犬です。ましてや飼主さんは犬を飼う前から手首に不安があったわけでこの飼主さんの場合、少々無理があったことになります。

動物の本能・習性・生理を理解して飼う

ペットを飼う前に動物は生まれながらにしての本能・習性を持っています。もちろんその本能・習性は人間とは違うものですから、それを理解しないと動物を飼っていくうえで様々な問題や不安、不満に感じることがでてきます。
また、病気を作り出してしまうことにもなりかねません。


猫の本能・習性で狩り(ハンティング)をするというのがあります。これは獲物を見張り忍び寄ったり、動く物を追って捕まえたりするというものです。

布団の端から赤ちゃんの足が少しはみ出て小刻みに動いています。これを見た猫は本能的に狩りの動作をおこし赤ちゃんの足に飛びつきケガをさせていしまうかも知れません。しかし、この行動は決して悪気があった訳ではなく本能ですから、猫を叱っても何の効果もありませんし、やめさせることはできません。

飼主さんが、猫の本能・習性を理解していれば、赤ちゃんのいる部屋に猫を入れないなどして、事故は未然に防ぐことができます。