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良い飼い主になる方法

良い飼い主になる方法犬の祖先はオオカミといわれ、その行動パターンが犬にも受け継がれています。群れ(集団)で生活し、リーダーに服従する習性があり、犬にとっては家族が群れとなります。そこで問題なのは「だれがリーダーであるか」ということです。飼い主が良いリーダーであれば、犬は従順で扱いやすい良い子になるでしょう。
しかしその一方で、飼い主が気付かないうちに犬がリーダーになってしまう場合もよくあります。これが「アルファーシンドローム」と呼ばれるもので、これらの犬は様々な問題行動をおこします。

<例>
  • 呼んでも来ない(命令を無視する)
  • 散歩の時リードをグイグイ引っ張る
  • 飼い主に向かってうなる、かみつく
  • 異常なこわがり、ひとりで留守番ができない  など。

飼い主がリーダーであることを犬に理解させる

飼い主がリーダーであることを犬に理解させるには、次のプログラムを実行しなければなりません。

良い飼い主になる方法
  1. 一日に数回は“アイコンタクト”(目と目をあわせる)
  2. 犬と飼い主の食事時間が重なる時は必ず飼い主が先に食事する。群れではリーダーが先にえさを食べる権利があるので、犬を待たせるのは自然なことです。
  3. 食事は決められた時間に与える(子犬では一日に3~4回)。だれから食事をもらっているかを犬に分からせるために必ず飼い主が与えること。残したえさは置きっぱなしにせずにすぐ片づける。
  4. 犬に何かをやらせて上手にできたら、おおげさなくらいほめたり、ごほうびをあたえること。犬の方から「遊ぼう」と誘ってきたら、その言いなりになるのではなく、まずオスワリなどをさせた後でかまってあげる。
  5. 飼い主が先頭を歩きましょう。つまり玄関や家の門などの出入りは、命令などで犬を待たせ、飼い主が先に出入りする。また、通路に犬が横になっているところを通ろうとするときはまたいだり、よけて歩いたりせずに、犬をやさしく動かして通路をゆずらせる。
  6. 毎日マズルコントロール(鼻の上から手をかけること。これはリーダーシップのしるし)を行う。ただし、かみつく犬にするのは危険です。
  7. 犬をあおむけににして、お腹をさわりましょう。ついでに尾、耳、四肢、口の中などありとあらゆるところを触られることに慣らしておくことは大切です。
  8. 犬が飼い主をリーダーであることをはっきり認識するまでは、犬とベッドを共有しない。
  9. 犬に命令するときは懇願したり叫んだりせずに、低くしっかりとした口調で一度だけ命令する。
  10. 犬との遊びはよく考えて。ゲームの始まりと終わりを決めるのは飼い主で、飼い主が主導権を握ること。そのためには、おもちゃの管理は飼い主がし、いつでも犬の届くところに置きっぱなしにしない。
  11. 散歩の途中で知人に会った場合、必ず飼い主が先にあいさつをする。
  12. 毎日犬を抱き上げる。いやがって暴れてもすぐに開放せず、じっとおとなしくなるのを待って放してやる。ただし、人の肩や頭の上にのせてしまうと逆効果です。

これらのことをすべて毎日の生活の中で心がけることは、確かにたいへんです。でもこれを面倒だとか、犬がかわいそうだとか思っていてはいい飼い主にはなれません。今は小さくてかわいい子犬でもすぐ成長して成犬になります。成犬になったときにして欲しくない行動は子犬のときからさせないようにすることが大切です。一度犬が自分をリーダーと認識してしまうと、それを修正することはきわめて難しく、根気のいる作業になるからです。これらを実行しなかったために将来、犬の困った行動に悩むことのないように家族みんなでがんばっていただきたいものです。
ただし、これらのプログラムを10才以下の子供さんが行う場合は必ず、大人の監視下で行うこと。犬は体の小さい子供を自分と同等と見なしやすく、思わぬ行動にでることがあるからです。